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「大きな胸」という表現には、様々なイメージが投影されてきました。古代ギリシャのヴィレンドルフのヴィーナスやヘロドトスの『神統記』に登場する地母神ガイアやヤクシニーの女性像には、豊穣や母性、包容力といったイメージが投影されていました。

ただし、古代ギリシャでも臀部のほうが重要視されていた作品もあり、胸部が強調される作品ばかりではなかったようです。

「ボインちゃん」や「デカパイ」などの俗語も、この言葉が定着する以前から、乳房の大きな女性を指す表現として存在していました。朝丘雪路が「ボインの元祖」とされています。

「巨乳」という単語が登場したのは1980年代中盤以降で、白人モデルの雑誌「BACHELOR」によって定着したとされています。日本でも、1989年にAVデビューした松坂季実子が身長160センチに対してバスト110センチという驚異的なスタイルで代表的な人物となりました。ただし、実際のバストサイズは90センチ台であったとのことです。